サイナスリフト

インプラントを埋入するためにサイナスリフトという方法があります。インプラントは顎の骨の厚みがある程度ないとできないことから、骨造成手術を必要とする場合がありますが、なかでも一番高度な手術といわれるサイナスリフトについて、ご紹介します。

サイナスリフトとは?

サイナスリフトとは、骨に厚みを持たせるための治療法となります。具体的には、インプラント治療を行うために必要な骨の厚さが足りない人に対して行われる治療となっています。人工の骨を上顎の空洞部分下に設置して、インプラント体を埋められるようなスペースを作るイメージとなります。

施術の流れ

上顎洞と呼ばれる場所を押し上げて隙間を作り、その隙間に人工の骨を入れて厚みを持たせます。大まかな施術の流れは以下のようになります。

  1. 骨を除去するために歯肉を除去
  2. 剥離された骨を除去
  3. 空洞内部にある「膜」を剥離
  4. 膜を上に押し上げる
  5. できた膜と骨の間に人工骨を流し込む
  6. 先に除去した骨をはめて穴を塞ぐ
  7. 流し込んだ人工骨が固まるのを待つ

この流れを読むと分かる通り、なかなか大々的な手術となります。医師の技術力が必要になることはもちろんのこと、患者側もしっかりと内容を理解して同意する必要があります。不安を大きく感じることや理解が難しい部分もあるかと思いますので、遠慮せずに分からないこと、不安に思うことをしっかりと医師に相談するようにしてください。

中には、余計な情報を得すぎてしまいデメリットが大きすぎると勘違いしている人も多いため、しっかり確認して判断するようにしましょう。

なお、治療中の状態が良ければ同時にインプラントを埋め込むことも可能となっています。手術回数を減らすことができる大きなメリットもあるため、可能な限り一緒に治療をしたいところです。

ソケットリフトとの違い

ソケットリフトと比較をしたとき、大きな違いとなるのは薄い骨でも対応可能ということです。

ソケットリフトの最大の欠点は、骨の厚さがある程度必要だということ。一般的には5mm以上と言われており、これ以下だと施術することができません。しかし、サイナスリフトは全く関係なく少しでも骨に厚さがあれば治療することが可能となっています。

また、昨今、サイナスリフトの治療技術は格段に上がっており、昔のような大きなリスクも減少しつつあります(骨ノミを使ってハンマーで強く叩いて穴を開けていたため、膜を傷つけてしまったりしていた)。したがって、より「膜」を大事にして治療をすることができるのも違いと言えます。

サイナスリフトのメリット

メリットは、ソケットリフトとの違いでも説明をした2つとなります。 1つは、骨が薄くても治療することが可能であることです。もう1つは、膜に穴を開けずに治療することができるため細菌侵入のリスクを減らせるということです。

「大々的な手術になることが多い」ことがデメリットとしてよく挙げられますが、それだけしっかりと治療をすることができるといえます。つまり、インプラントの埋め込みをした後、長く安定して使えるというメリットもあるというわけです。

サイナスリフトのデメリット

デメリットは、大きな手術になることがあるため、痛みが強く長く続いてしまうことが挙げられます。それに加えて、費用がソケットリフトよりも高くなってしまいます。つまり、施術を受ける患者側の負担が大きくなることが総合的なデメリットとなります。

ただし、先ほども触れたように、昨今、サイナスリフトの治療技術は飛躍的に向上しています。身体にかかる負担は軽減されつつありますし、痛み止めの技術も高くなっており、ソケットリフトと遜色がない「手軽」さも徐々に出始めたことは確かです。

サイナスリフトが向いている人

  • 上顎の骨の厚みがない人
  • インプラントをしたくても、骨の量や厚みが足りないと治療を断られた人

サイナスリフトが向かない人

  • 費用・治療期間・手術回数に納得できていない人

骨不足でインプラントをしたいのにできないという悩みは、サイナスリフトのような骨を増やす手術により解消できます。ただし、費用もインプラント治療のほかに必要になり、治療期間も延び、手術回数も増えたりと、負担は大きくなります。これらのことすべてに、本当に納得できたという人でなければ向かないようです。

サイナスリフトのダウンタイム・痛み・価格

ここでは、サイナスリフトについて、もっと具体的で現実的な基本情報を紹介します。実際に施術をしようと考えた場合にほしい情報となるため、ぜひご一読ください。

価格

ざっくりとですが、15万円~50万円が価格となります。トップとボトムの差が非常に広いのは、施術する範囲の広さや回数といったものが大きく影響するためです。また、病院によって価格設定が大きく異なるのも、サイナスリフトの特徴となっています。

ダウンタイム

手術の規模によって変わってきますが、3ヵ月~5ヵ月ぐらいがダウンタイムとなります。一度で全てを終わらせる場合もあれば、複数回に分けて行うこともあります。こればかりは、骨の固まり具合で大きく変わってくるため、様子を見ながらとなります。基本的に長丁場になることが多いことは理解しておきたいところです。

痛み

歯肉を剥がし、骨に穴を開けて、膜を剥離し、押し上げる。このような手術になるため、痛みが伴ってしまうのは致し方がありません。耐え難い痛みと感じる人もいれば、なんとか耐えられる痛みと感じる人もいます。痛みの感じ方は人それぞれですが、決して小さくはない痛みです。ただ痛み止めを処方してもらい和らげることは可能です。

監修医より

今注目されているのはフラップレスインプラント!

サイナスリフトは、ソケットリフトでは出来ない骨の厚さであっても(5mm以下)、インプラント治療ができる土台作りができることが最大の特徴です。つまり、骨の量が極端に少ない状態であっても人工骨を流し込むことで治療を可能にしているということです。結果、大きな手術を行い、高い治療費を払うデメリットは発生してしまいますが、それ以上に安定したインプラントを設置できるメリットを得られます。

滝澤医師の在籍する
クリニックHPを見る

滝澤聡明理事長 滝澤聡明理事長
医療法人社団明敬会 滝澤理事長

医療法人明敬会で行うサイナスリフト

サイナスリフトをしてくれる医療法人明敬会では、安全に治療をすることを第一にすることをモットーとしています。以下に、そのモットーに基づいた特徴を紹介します。

サイナスリフトは既存骨が残っていることが条件

サイナスリフトを行う条件としては、拡大するのに値した最低限の骨があることが条件となります。また、骨の移動に対応した柔軟性が求められます。

よく考えて治療に進むことを推奨している

サイナスリフトは大きな手術となるため、治療をする側もそのリスクを承知しています。だからこそ、患者のことをよく考え「本当に必要なのか」を判断してくれます。そして、安易にインプラントをするためにサイナスリフトをすることを推奨するのではなく、よく考えて決断することを推奨しています。

治療するのであれば最善を尽くしてくれる

熟考をした上で、いざ治療となったとき、最善を尽くしてくれます。病院として、そして医師として当たり前のことではありますが、この当たり前のことを確実に行動に移してくれる安心感は大きいです。具体例を挙げると、リスクの小さい人工骨を使用してくれるということです。 一般的には、牛骨、人骨を使用することが多いですが、感染症のリスクがあり安全性は低いです。そこでβ-TCPと呼ばれる完全人工骨を使用するため、感染症のリスクが低くなります。

免責事項

医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック

03-3685-1444

湘南藤沢歯科

0466-37-3090

一般的な費用相場

190,000~400,000円程度(税抜)

※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】

インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット

歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

監修者情報はこちら>

運営者情報

ヘルスケア編集部全研本社株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

運営者情報はこちら>