骨粗鬆症だとインプラント治療はできない?

監修医より

骨粗鬆症でもインプラント治療ができる場合がある

インプラント治療を行う上で骨粗鬆症がネックになるのは、インプラント体とあごの骨が結合する際の失敗のリスクがグンと高まってしまうこと。さらに骨粗鬆症の治療薬として一般的に使用されているビスフォスフォネート系の薬剤とインプラントとの相性が悪く、別の病気を発症してしまう可能性があり、現時点でその病気の治療方法が確立されていないことです。

しかし、骨粗鬆症の患者がインプラント治療を受け、その後の経過が順調であるという論文も発表されており、絶対に治療が受けられないという訳ではありません。骨粗鬆症の治療を行っているクリニックの主治医の知恵を借りながら、きちんと相談することが重要です。

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骨粗鬆症患者がインプラントを受けられない理由は何でしょうか

骨粗鬆症とは、長年の生活習慣などによって骨の量が減ってスカスカになってしまい骨折をおこしやすくなっている状態、もしくは骨折をおこしてしまった状態のことをいいます。若年成人平均値の骨量の70%程度になると骨粗鬆症と診断。なお、80%未満の場合、骨が足りないだけとなります。

関連ページ:インプラントをするには骨が足りない!どうしたらいい?

骨粗鬆症になってしまうと骨量が足りなくなってしまい、あごの骨にインプラント体を結合する際の失敗リスクを増大させることが考えられます。仮に施術が上手くいったとしても、その後も骨が減り続けるためそれが維持できない可能性も。

また、骨粗鬆症治療薬であるビスフォスフォネート系の薬剤を使用している場合、インプラントの治療を受けてしまうと「ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死」という病気を発症する恐れがあります。現在、この病気の治療方法は確立されていません。

これら様々なリスクが考えられるため、ほとんどの歯科医師が積極的にやりたがらないというのが現状です。

骨粗鬆症患者がインプラントを受けるには

デンタルインプラントを中心とした学問を取り扱う専門学術団体の1つ「日本口腔インプラント学会」が発表している、口腔インプラント治療指針によると、「どの程度の骨粗鬆症であるとインプラント体の支持に影響を及ぼすのかはわかっていないのが現状」とのこと。また、「どの程度の骨粗鬆症だとインプラント治療の禁忌症であるかも不明である」とされています。

つまり、逆に言うと骨がほとんど残っていないというような極端な状態でなければ、治療ができる可能性があるということになります。実際に骨粗鬆症を抱える患者にインプラントの埋入を行った事例も、研究論文として発表されています。

ですが、骨粗鬆症はインプラント治療との相性が良くないというのは事実。どうしても受けたいという場合は、骨粗鬆症の治療を受けているクリニックのドクターにちゃんと相談することが重要です。またクリニック選びも身近なところで済ますのではなく、きちんとCTなどの設備が整っていて、骨の状態を確認できるクリニックを選ぶようにしましょう。

骨粗鬆症患者のインプラント症例

こちらの論文で紹介されているのは、骨粗鬆症患者が上顎にインプラントを入れる際、骨粗鬆症であるためインプラントが上顎洞に突き抜けてしまうので、これを治療するというのが前提となっています。

具体的な治療方法として、突き抜けたインプラントを抜いて新しく入れる方法を採用。CTスキャンで上あごの様子をしっかり観察しながら、骨がまだ残っているところを探してインプラントを埋入しました。その結果、施術は無事成功し、最後に治療を受けてから1年以上、経過したがインプラントはゆるむことなく義歯もしっかり安定。患者も術後の経過に満足しています。

出典:昭和大学歯学部:不適合インプラントにより広範囲に上顎歯槽骨を喪失した骨粗籟症患者の咬合機能の回復

参考文献

免責事項

医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック

03-3685-1444

湘南藤沢歯科

0466-37-3090

一般的な費用相場

190,000~400,000円程度(税抜)

※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】

インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット

歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

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ヘルスケア編集部全研本社株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

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