消化器疾患はインプラント禁忌症?

監修医より

消化器疾患は状態によってインプラント治療可能

肝障害の場合、急性や末期の患者でなければ、障害にはつながりにくいので、それほど大きな問題とはなりません。胃炎などの場合は、術後の投薬に注意しながら施術を行えばインプラント治療は受けることは可能です。

ただし、健康な人が施術を受けるよりもリスクがあるのは確かなので、消化器疾患の主治医と歯科医師の連携が不可欠。両者に相談しながら治療を受ける必要があります。

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滝澤聡明理事長 滝澤聡明理事長
医療法人社団明敬会 滝澤理事長

消化器疾患とは

消化器疾患とは、その名の通り、胃や肝臓、小腸、大腸といった消化器官で発症する疾患のこと。主なものとして、肝硬変、脂肪肝、慢性肝炎、急性肝炎、胆嚢炎・胆管炎(たんのうえん・たんかんえん)、胆石症、腸閉塞、虚血性大腸炎などがあります。

肝硬変は、肝障害の終末の病態のことで、不可逆性で慢性的進行性の経過をたどることが多く、代償期であれば症状は軽度で済みますが、非代償期、すなわち肝機能が限界を超えて低下すると予後は非常に悪く、年間1万人以上が死亡している恐ろしい病気です。

脂肪肝は、ビールなどのアルコールの飲み過ぎあるいは最近の豊かな食生活や運動不足による肥満を背景とした、肝臓内に中性脂肪が沈着する病態であり、一種の生活習慣病。日本人の一般成人の約20%近くが疾患している国民病とも言える病気です。

消化器疾患患者がインプラントを受けられない理由

消化器疾患の中でもウィルス性肝炎などの疾患がある場合、院内感染などのリスクが高まります。また、肝硬変の場合は、手術時の出血が多くなる傾向があるため、止血が困難になってしまったり、術後の回復が遅くなることなどが考えられます。

また、インターフェロンなどの投薬治療をしている患者の場合は、血小板や白血球の数が少なくなっているため、出血を抑えるのが難しかったり、傷の回復が遅いなどの症状が出る可能性があります。

消化器疾患患者がインプラントを受けるには

消化器疾患を患っている人がインプラント治療を受ける場合、術前術後の投薬に気を付ければ受けられる可能性が高くなっています。そのため、主治医にしっかり相談して、歯科医師にも自分が抱えている疾患などについて正直に全て話すことが重要です。

また肝障害は、直接的なインプラント手術の障害にはならないため、他の消化器疾患よりもインプラント治療を受けやすいのですが、院内感染のリスクがあるので、オペ室がしっかりしている歯科クリニックを選ばなくてはなりません。

どちらにしても、通常のインプラント治療よりもリスクが高まることは確かなので、医師としっかり相談するようにしましょう。

消化器疾患患者のインプラント症例

患者は、44歳の男性。重度な歯周炎によって歯を失くしてしまい。C型肝炎を患っています。歯周炎がひどくなり咀嚼ができなくなったので来院し、インプラント治療を受けることにしました。薬をやめた後、血液の状態をチェックし、血液が健康になってから手術を実施。その結果、インプラントで咀嚼機能は回復することができました。ただし、治療中の血液検査は重要なので、こまめに検査を行っています。

出典:日本口腔検査学会雑誌:インターフェロン療法中のC型肝炎患者に血液検査の結果を考慮してインプラント治療を行った1症例[PDF]

参考文献

免責事項

医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック

03-3685-1444

湘南藤沢歯科

0466-37-3090

一般的な費用相場

190,000~400,000円程度(税抜)

※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】

インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット

歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

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ヘルスケア編集部全研本社株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

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