切らないインプラント施術 フラップレス手術のすべて » フラップレス手術ができる人・できない人

フラップレス手術ができる人・できない人

ここでは、フラップレス手術ができる人・できない人の特徴を紹介していきます。

フラップレス手術ができる人

基本的にフラップレス手術ができる人は、その他のインプラント術式と変わりません。

成人している方

女性は18歳、男性は20歳以降であれば、骨の成長が止まる方が多く、それ以降の方であればフラップレス手術も同様に受けることができます。

18歳以下の場合は、骨の発育が続いており、インプラントが顎骨に埋没してしまう恐れがあるため、基本的にインプラント治療は行いません。

全身疾患のない方

その疾患の状態によって、医師と相談して判断するため、絶対できないという訳ではありませんが、ある方の場合は判断までに時間がかかります。

歯周病のない方

歯周病は、歯の土台となる骨を溶かしてしまうため、歯周病の進行が進んでいる場合、インプラントの土台の埋め込みができないことがあります。

CTでの確認も経てになりますが、歯周病のある場合は、フラップレス手術は難しいと思っていただいた方がよいです。

フラップレス手術ができない人

フラップレス手術は歯茎の切開がない分、患者さんの骨を直視することができません。

そのため、骨の状況をCTで確認しますが、下記のような方の場合は、切開して慎重にドリリングをしなければなりません。

土台の骨の幅が狭い方

骨の幅が狭い方は、インプラントの土台部分が露出してしまい。充分な安定性が保てません。

人工骨の埋め込みを行うことでインプラント施術を行うことは可能ですが、骨を直視しなくては判断が難しいため、CT、診療時に骨の幅が狭いと判断した方には、フラップレス手術はおすすめできません。

土台の骨の高さがない方

骨の高さがない場合も、切開をしなくてはならず、フラップレス手術を受けることができません。

歯の土台の骨の奥は空洞となっており、土台の骨の高さが十分でない場合、インプラントの土台が空洞まで達してしまいます。この場合も骨とインプラントの土台が結合しないため、安定性が保てません。

この場合は、サイナスリフトという術式で、空洞に人工骨を入れ、造成されるのを待ちます。

神経の走り方が複雑な方

インプラントは顎骨をドリリングで穴を空けなくてはいけないため、神経の走り方が複雑な場合、どうしても直視をした上で対応する必要があり、フラップレス手術による無切開術式は厳しいのです。

フラップレス手術ならできる可能性がある人

持病を理由に通常のインプラント治療を断られた場合でも、フラップレスインプラント手術なら受けられる可能性があります。

糖尿病の方

糖尿病の方は免疫機能が低下しているため、メスを使用するインプラント治療を断られるケースが多いですが、大きく切開する必要がないフラップレスインプラント治療なら、傷口が小さく治りも早いため、糖尿病患者でも受けられる可能性があります。

糖尿病とインプラント治療の関係について詳しく

高血圧症の方

高血圧症の方のインプラント治療は、術前・術中・術後の血圧コントロールが重要。血圧は術前の緊張や手術の刺激、手術後の痛みや腫れといったストレスで上昇するため、切開範囲が狭く術後の腫れや痛みが少ないフラップレスインプラント治療が適しています。

高血圧とインプラント治療の関係について詳しく

貧血の方

貧血の方がインプラント治療を受けると、術後の傷が治りにくい、血が止まりにくい、感染症にかかりやすいといったリスクがあります。フラップレスインプラントは傷が小さく回復までが早いため、貧血に伴うインプラント治療のリスクを最小限に抑えられます。

貧血とインプラント治療の関係について詳しく

歯周病患者の方

歯周病患者がインプラント治療を受けた場合、インプラント歯周炎を発症するリスクが高まります。まずは歯周病を完治し、正しい歯磨きの仕方を学び、継続実践する姿勢が求められます。

歯周病とインプラント治療の関係について詳しく

禁忌症でもインプラントを受けられる可能性がある?

インプラント治療には、禁忌症と呼ばれる病気があります。インプラントの禁忌症とは、インプラント手術を行うことによって命の危険があったり、重篤な後遺症を残す恐れがある病気の事です。

しかし、この禁忌症でも、病状がコントロールできていれば治療が受けられるものがあります。そうしたものについて、どういった状態なら可能なのか、紹介していきたいと思います。

心疾患

心疾患とは、心筋梗塞や狭心症などといった心臓で起きる病気の総称です。外科手術は心臓に負担が伴うため、禁忌症になる病気が含まれています。

かかりつけの内科医の先生と連携が獲れており、病状がコントロールできていれば、インプラント治療は可能となるそうです。

脳血管障害

脳血管障害は、脳にある血管が障害を受けることにより生じる疾患の総称です。脳血管障害は既往歴があっても併発疾患や運動障害がなければ、インプラント治療を受けられる可能性があります。

消化器疾患

肝臓や胃、腸に疾患のあるかたも、インプラントは禁忌症とされています。肝臓であれば、末期や急性といった事情でもない限り問題とならないそうです。

胃や腸といった部分については、投薬によって容態に変化が起こる可能性もありますが、内科医との連携がうまくとれていれば手術は可能となります。

腎機能障害

腎機能疾患には、腎障害、腎不全といった病気が含まれます。腎機能障害が起こると、傷の治りが遅くなったりしているため、手術自体の禁忌症として扱われています。

腎機能障害の場合でも、病状がコントロールされていれば手術を受けることが可能です。フラップレス手術なら、傷口自体が小さいため、より可能性が広がるでしょう。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、顎の骨と埋め込んだインプラント体の結合が阻害される要因となるため、インプラントの禁忌症として扱われています。

骨粗鬆症の進行度合いによって手術の可否が変わりますが、インプラント学会でもどの程度という明確な区分はできていないようです。主治医と相談し、連携を取ることで、成功に近づきます。

滝澤医師より

切開するかしないかは、診断をしてみないと分からない部分が多い

ここで記載している内容は、正直患者さんが自分で歯茎を触ってみて分かるものではありません。

できる人で記載されている最低限のポイントを押さえた上で、カウンセリングに来ていただき、実際に検査をしてみないことには、無切開でインプラントを行えるかは分からないのが正直なところです。

インプラントをするか悩んでいる方は、まずカウンセリングを受けてみることが大事です。その上で、医師と相談して、みなさまにとって一番良い施術は何かを模索していきましょう。

滝澤医師の在籍する
クリニックHPを見る

滝澤聡明理事長 滝澤聡明理事長
医療法人社団明敬会 滝澤理事長

免責事項

医療法人社団 明敬会

タキザワ歯科クリニック

03-3685-1444

湘南藤沢歯科

0466-37-3090

一般的な費用相場

190,000~400,000円程度(税抜)

※インプラント1本の埋入価格

【インプラント治療にかかる期間】

インプラント治療にかかる期間は、平均6ヶ月~12ヶ月。

主なデメリット

歯茎の骨の形状、神経の走り方によって受けられない人がいる。

監修者紹介

滝澤聡明

滝澤 聡明医療法人社団明敬会 理事長

滝澤理事長の運営するクリニックでは、全国のクリニックでも数少ない「全症例の9割近くをフラップレス手術で行っている」クリニックです。

患者さんのためになる施術・カウンセリングを心がけており、フラップレス手術を推進するのもその思いがあってこそ。

「医療は絶えず変化するもの。だから自分の医院の診療もその変化に必ずついていく」という考えのもと、新しい技術を積極的に取り入れています。

監修者情報はこちら>

運営者情報

ヘルスケア編集部全研本社株式会社

歯を失った場合の治療として、主流になりつつあるインプラント治療。しかしフラップレス手術は、ネット上はおろか書籍でもまだまだ情報が少ない治療方法です。

「メスを使わないインプラント」は、我々患者にとってメリットが大きいはず。そこで当編集部は、フラップレス手術を前面に押し出している医療法人社団明敬会に取材を申し込みました。

運営者情報はこちら>